2020/9/7
この度、FMTにおけるUFBの有用性を示す論文を学術誌「Bioactive Compounds In Health And Disease」に投稿し、無事採択されましたのでご報告します。
オープンアクセスなので、どなたでも無料で全文お読みいただけます。
腸内フローラ移植(便移植、FMT)の奏効率を上げるために、溶媒として生理食塩水だけではなくUFB水(ウルトラファインバブル水)を使用することがいいと信じて、ここまでやってきました。
臨床例は伴ってくるものの、なかなか基礎研究が進まずにいましたが、ようやく基礎研究が追いついてきました。
なんだか普通の順序とあべこべのようですが、いまどきの研究はリバース・トランスレーショナル・リサーチと言って、臨床現場ありきの基礎研究のあり方が重視されていみたいですからね。こういうのもアリでしょう。
Ultrafine Bubble Water Usefulness in Fecal Microbiota Transplantation: Recognition of Transplanted Microbiota in Intestinal Epithelial Cells((Shimizu, S., Dan, K., Tanaka, C., Tanaka, M., Tanaka, Y., Shirotani, M., Kitamura, K., Yorozu, K., Oehorumu, M., & Tsukamoto, G. (2020). Ultrafine bubble water usefulness in fecal microbiota transplantation: Recognition of transplanted microbiota in intestinal epithelial cells. Bioactive Compounds in Health and Disease, 3(8), 141. https://doi.org/10.31989/bchd.v3i8.735))
(和訳):腸内フローラ移植におけるウルトラファインバブル(UFB)水の有用性 〜腸管上皮細胞における移植細菌の認識〜
本実験系の詳細な報告につきましては、来る2020年9月21日(月・祝)に開催される「一般財団法人腸内フローラ移植臨床研究会 第4回学術大会」にて、共著者の団克昭理学博士より発表予定です。
オンライン、会場の同時開催ですので、腸内細菌と相性の良さそうなUFBとはなんぞやというお方は、ぜひご参加ください!