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水素NanoGAS®水:飲水によるアルコール誘導酸化ストレス軽減効果

水素NanoGAS®水:飲水によるアルコール誘導酸化ストレス軽減効果

2024/10/1

水素封入NanoGAS®️水(水素NanoGAS®️水)の飲水によるアルコール誘導酸化ストレス軽減効果の評価を実施しました。 

 1.水素にはどのような効果があるか?

我々の体の中には、活性酸素種(ROS: Reactive oxygen species)という反応性の高い酸素が日々産出されています。このROSは、免疫(宿主防御)やシグナル伝達分子として重要な役割を持っています。役割を超えて過剰に産出されたROSは、体内に備わっている抗酸化物質(抗酸化防御機構)により除去されます。しかし、不摂生や心身のストレス、飲酒、喫煙、慢性炎症などにより、このROSの産出と除去のバランスが崩れてしまうと、過剰になったROSは正常細胞を障害してしまいます。この状態のことを”酸化ストレス”といいます。酸化ストレスは我々の体を構成する重要な成分(タンパク質・脂質・核酸)などを傷害することから、さまざまな疾病の原因になることが知られています。

これらの酸化ストレスに対し、生活習慣を整えるだけでなく、抗酸化物質を摂取することもROSの産出と除去のバランスを整えるために有用です。日々適量の野菜や果物の摂取が推奨されるのは、このような重要な成分を体に取り入れる必要があるためです。一方、簡便に摂取できる媒体として、抗酸化サプリメントなども多く出ていますが、これらの摂取は病気予防には効果がない可能性が示されています(*1) 。

水素は無色、無味、無臭の、最も軽く、拡散性の高い気体です。水素は抗酸化物質であり、上記の反応性の高い酸素種(ROS)を還元する生理活性化効果があり、最近の研究では、水素の直接的な還元力だけでなく、複雑な酸化ストレス応答シグナル遺伝子発現に影響することで酸化ストレスに対し効果を示すことも明らかとなっています(*2) 。

水素を利用する利点として、我々の体の中で作られている成分であり(腸内細菌は腸内で水素ガスを産出しています)、また、毒性がないことから、過剰に水素を摂取したとしても、体に傷害を起こすことがないことにあります。

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 2.水素を気体として取り込むことの困難さ

1.で水素は生体に対し毒性を示さないことをお伝えしましたが、水素ガスは可燃性があることから、日常生活において水素を摂取することには制限があります。

また、水にも溶けにくく、プラスチック容器を透過するほど透過性が高い分子であることから、水素を水に溶解させた飽和水素水であっても一度開封してしまうと約2時間で濃度が半分になります(*3)

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 3.水素NanoGAS水の飲水による、酸化ストレス軽減効果(*4)

 一方、ナノサイズの微細気泡であるNanoGAS®(ナノバブル)は、その小ささから浮力の影響を受けず、液中に長期間安定することが知られています。(NanoGAS®の詳細な説明はこちら)

そのNanoGAS®に水素を封入することで、水素を溶解させる水素水と異なり、水素を液体中に長期間保存することが可能です。

水素NanoGAS®水の抗酸化効果を検証するために、飲酒によって酸化ストレスを誘導したラットの日常摂取する水を水素NanoGAS®水に変えてさまざまな測定を行ったところ、酸化ストレスによって上昇する血液中の脂質過酸化度の上昇を抑制し、また、アルコール代謝と関連の深く、飲酒により傷害を受けやすい肝臓ミトコンドリアの活性を維持・保護する様な効果が見られました。

この結果から、水素NanoGAS®水の飲水は日々発生しうる酸化ストレスの軽減に効果がある可能性が示されました。


参考

(*1): https://www.ejim.ncgg.go.jp/public/overseas/c02/02.html

(*2): Ohta S. Molecular hydrogen as a preventive and therapeutic medical gas: initiation, development and potential of hydrogen medicine. Pharmacol Ther. 144 (2014) 1-11. https://doi.org/10.1016/j.pharmthera.2014.04.006  (※英語サイト)

(*3): https://molecularhydrogeninstitute.org/concentration-and-solubility-of-h2/  (※英語サイト)

(*4): Morishita R, Onishi A, Oya M, Karashima H, Mori M, Kawatani Y, Kamei N, Takeda-Morishita M. Effect of Orally Ingested Water Containing H2-Filled Ultrafine Bubbles (UFBs) on Ethanol-Induced Oxidative Stress in Rats. Biol Pharm Bull. 47 (2024) 1106-1112.  https://doi.org/10.1248/bpb.b24-00034  (※英語サイト)

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